潤滑油の配合において、最も重要な添加剤の一つが流動点低下剤（PPD）です。適切な流動点低下剤を選ぶことは、基油ブレンディングにおける低温条件下での性能、安定性、流動性に大きな影響を与えます。自動車用潤滑油、工業用油、船舶用途など、どのような配合であっても、最適なPPDの選択が不可欠です。
流動点低下剤は、基油の流動点（油が流れる最低温度）を下げる化学添加剤です。低温では基油中にワックス結晶が形成され、粘性が増し流動性が低下します。PPDはこれらのワックス結晶の成長と構造を抑制し、油が低温でも流動性を維持できるようにします。
流動点は基油選定における重要な特性であり、寒冷環境での油の挙動に直接影響します。潤滑油は始動時に機械を保護するため適切な流動性を維持する必要があり、特に冬季や寒冷地では重要です。
PPDは化学組成に基づいて分類されます。主な種類と選定方法を確認し、基油ブレンディングに最適な添加剤を選択しましょう。
