HA321 硫化イソブチレン

1. 説明
CAS: 68511-50-2
分子式: C8H16S3
イソブチレンスルフィドは無色から淡黄色の液体で、独特のゴムのような匂いを持っています。硫黄の含有率は一般的に40%から50%の範囲です。メチレンに匹敵する優れた化学安定性を持ち、オゾン、酸、アルカリ、化学腐食、高温安定性にも優れています。高圧法で作られた潤滑油では、特に極圧活性と熱安定性が抜群で、硫黄含有率は約45%に達することもあります。銅などの金属には若干の腐食作用がありますので、メタルプロテクターを適時に使用する必要があります。鉱物油と高い溶解性を持ち、リン化合物などの他の添加剤とよく組み合わせて潤滑性能を向上させます。製品の生産に用いる高圧法は、原材料の消費が少なく廃棄物が少ない特徴があり、環境保護のトレンドに合致しています。従来の常圧法に比べて、粘性、臭い、コストが低いという利点があります。

2. 応用
ゴム業界: クロスリンク剤としてゴム成形に使用され、ゴムの強度、耐摩耗性、高温安定性を著しく向上させます。また、テープ、シーラント、防水剤の製造にも使用されます。
ギアオイル: 自動車および産業用中高級ギアオイルの極圧耐摩耗剤として使用されます。
産業用潤滑油: 耐摩耗性油圧油、金属加工油（切削油など）、岩石掘削油に応用されます。
グリース: グリースの極圧性能を向上させ、機器の寿命を延ばします。
プラスチック産業: プラスチックの耐候性と機械的性質を改善するための添加剤として使用されます。
その他の分野: 高い触媒活性と長寿命のため、特定の化学反応の触媒として使用され、接着剤の成分としても利用されます。スチレンとの相性も良好です。

3. 推奨用量
推奨用量: 0.2-5.0%

4. 特性

5. 包装
ドラム/ IBC