HA6500 ポリメタクリレート (PPD+VII)

1. 説明

化学物質番号 (CAS): 68459-84-7
分子式: -(C2H5CCOOR)n-

この製品は、ポリマーであるポリメチルメタクリレート（PMA）の共結晶化とステリック障害効果により、潤滑油中のワックス結晶の成長方向を変え、ゆるく均一な小粒を形成することで、油の流動点を大幅に低下させます（0.5%添加で流動点が-25℃から-40℃以下に低下可能）。低温での流動性を効果的に改善し、寒冷環境下でも油を摩擦面に迅速にポンピングし、コールドスタート時の摩耗を減少させます。極低温（-60℃）及び高温（>100℃）でも安定した性能を維持し、航空用高温油圧に適しています。また、粘度計測値（100℃で6-8 mm²/s）と粘度指数（VI15%以上の向上）を増加させると同時に流動点を低下させ、高温での安定性を強化します。多段内部燃焼エンジンオイル及び油圧油に適しています。この製品は狭い分子量分布設計（KRL 20h<33.9）を採用し、高圧及び高速剪断条件下でも性能を維持し、油の寿命を延長します。この製品は硫黄やリンなどの有害元素を含まず、低灰環境保護要件を満たし、三元触媒などの後処理装置へのダメージを避けます。鉱物油、合成油（PAO、エステルオイル）及び伝統的添加剤（例: ZDDP、フェノール系抗酸化剤）との良好な適合性を持ち、複雑なフォーミュラ設計に対応します。耐熱性を求められる高温循環システム（タービンオイル、熱伝達油）に適しており、VISCOPLEX 0-051と同等の性能を持ちます。

2. 用途

多段エンジンオイル: 0W-16、0W-20などの低粘度オイルに使用され、低温での始動性能を向上し、燃料消費を削減します（推奨使用量0.5%-2.0%）。
自動変速機油 (ATF): 低温での粘度上昇を抑え、滑らかなシフトチェンジを保証し、CVTF及びDCTFフォーミュラに適用されます。
油圧油/ギアオイル: 150SN-500SNベースオイルで低温流動性と耐荷重性を最適化（風力発電ギアオイル、重工業用ギアオイルなど）、代表的な添加量は0.1%-0.5%です。
タービンオイル/コンプレッサーオイル: 高温循環システムでのワックス沈殿と酸化副産物を減少させます。
航空油圧油: -60℃から高温までの広範囲で安定した性能を維持し、航空機器の厳格な要求を満たします。
潤滑グリース: ベアリングやチェーンなどの機器用の低温流動性向上剤としての潤滑グリースフォーミュラ。

3. 仕様

4. 性能

5. 梱包

ドラム/ IBC